ここではAMDとIntelを比較してどちらが”良い”企業であるか考える。最初に言っておくが私はAMD派なので答えはAMDということになるが、Intel信仰者の人も私がIntelよりAMDの方が好きな理由について読んで自分の信仰が盲信じゃないか確かめてほしい。

 まず、両者の出しているCPUの値段である。ここでいう値段とは性能に対する値段である。たとえばAの性能がBより50%良くて、値段の差が10%程度ならAの方が安いということになる。この性能と価格の比を「コストパフォーマンス」という。

 両者の出しているコストパフォーマンス型CPUを比べてみよう。IntelはCeleron、AMDはDuronである。なんだ名前でAMDが負けてるジャンと言ってはいけない。名前はどうでもいいのである。まずいっておくが同じクロックなら性能はDuronの方が1割から2割上である。つまり同じクロックのものが値段が同じならDuronの方が安いわけである。そして値段は・・・、圧倒的にDuronの方が安いのだ。(2000年9月中旬でCeleron600MHzが10,800円くらいなのにたいし、Duron600MHzは7,300円、リテール版でも9,000円を切っている。さらにCeleron700MHzは15,800円くらいなのに対し、Duron700MHzは11,200円(リテール版は13,300円)くらいだ。性能で見たらCeleron700MHzとDuron600MHzが同等くらいなのだからDuronの方がコストパフォーマンスが2倍いいということになる。同じ程度の性能のCPUがAMDのものなら半額で買えるのである。

 さらにDuronとCeleronの比較を続ける。こんどはオーバークロックだ。オーバークロックとは規定のクロックより高いクロックでCPUを動かすことだ。たとえば700MHzのCPUが1GHzで動くなら、かなりお買い得ということになる。これについて言うと、Celeronはオーバークロックしてもせいぜい1GHzが限度だが、Duronは600MHzのもので1GHzいくものもあるし、700MHzのものなら1.1GHzで動くものもある。600MHzが900MHz位でしか安定動作しなかったらハズレというくらいDuronはオーバークロック耐性がいいのである。もちろんこのとき性能は900÷600=1.5倍になっている。

 次は両者の出しているパフォーマンス型CPUだ。IntelはPENV、AMDはAthlonがこれにあたる。これは性能はほとんど同じだ。少しAthlonの方が実数演算が速いという程度だ。しかし、値段はやっぱりAthlonの方が安い。1GHzのAthlonが51、500円程度なのに対し、1GHzのPENVは79、700円くらいする。しかもオーバークロックとなると1GHzのPENVはほとんどオーバークロックできないのに対し、Athlonなら1.1GHzを余裕でクリアするのだ。

 

 ここでは現行CPUのコストパフォーマンスについて扱ったが、AMDの方がIntelよりコストパフォーマンスでは圧倒していることが分かっただろう。

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